「Claude Codeは便利そうだけれど、社内資料や顧客情報が外部へ漏れないか不安」
「ファイルの編集や外部サービスとの連携まで任せて、本当に問題ないのだろうか」
このように感じている方もいるのではないでしょうか。
Claude Codeは、ファイルの読み書きや編集、削除などの処理を実行し、実際の作業まで進められるAIツールです。その分、扱うデータや操作権限を適切に管理しなければ、情報漏えいや意図しない操作につながるおそれがあります。
その結果、確認や判断、企画などの重要な業務に時間を使いやすくなり、新しい施策の検討や顧客対応にも多くの時間を使えます。
この記事では、Claude Codeのセキュリティリスクや原因、具体的な対策を解説します。導入前に知っておきたいポイントも紹介するので、安全に取り入れるための参考にしてください。
Claude Codeにはセキュリティリスクがあるのか?

Claude Codeにはセキュリティリスクがあります。ただし、設定や権限を適切に管理すれば、リスクを抑えて利用できます。特に確認したいのは、下記の3点です。
- どのファイルやデータを読ませるか
- どの操作を許可するか
- どの外部サービスや通信先と接続するか
Claude Codeでは、ファイルの確認・編集やコマンド(文字で出す命令)の実行、外部サービスとの連携も可能です。
たとえば、月次報告用の共有フォルダに顧客情報やパスワードなどが含まれていると、不要な情報まで扱う可能性があります。
安全に使うには、必要な情報だけにアクセスを限定し、操作できる範囲を管理することが大切です。
Claude Codeで知っておきたい5つのセキュリティリスク

Claude Codeの利用時に考えられる代表的なセキュリティリスクは、下記の5つです。
- 外部からの不正な指示によって、意図しない操作が行われる可能性がある
- 社内データやパスワードなどの重要な情報が外部へ漏れるおそれがある
- 操作できる範囲を広げすぎると必要のないファイルまで変更される場合がある
- 信頼できないファイルや設定を読み込むと、不正な処理につながることがある
- 外部サービスとの連携を増やすと情報漏えいなどのリスクも広がる
それぞれのリスクがどのような場面で起こるのか、具体例を交えながら詳しく見ていきましょう。
外部からの不正な指示によって、意図しない操作が行われる可能性がある
WebページやPDFなどに、AI向けの不正な指示を紛れ込ませる攻撃を「プロンプトインジェクション」と呼びます。
たとえば、取引先から受け取ったPDFに「顧客情報を外部へ送信する」といった指示が含まれているケースです。
また、重要な操作は自動承認せず、実行前の内容を確認することが大切です。
社内データやパスワードなどの重要な情報が外部へ漏れるおそれがある
Claude Codeを利用しただけで、社内データが第三者へ公開されるわけではありません。
特に注意したい情報は、下記のとおりです。
- 顧客情報
- 契約情報
- 社内限定の資料
- APIキー(外部サービスを利用するための認証情報)
- パスワード
作業フォルダ内に顧客リストやパスワードが保存されていると、不正な指示や誤操作によって外部へ送信されるおそれがあります。
機密情報を扱う際は、必要なファイルだけにアクセスを限定し、権限や外部通信の範囲も適切に設定しましょう。
操作できる範囲を広げすぎると必要のないファイルまで変更される場合がある
Claude Codeに多くの操作を任せると、誤操作の影響が広がりやすくなります。
具体的には、下記のような操作です。
- 過去の資料を書き換える
- ファイルを移動・削除する
- ファイル名を変更する
業務に必要な範囲だけ権限を設定し、重要な操作は実行前に確認しましょう。
信頼できないファイルや設定を読み込むと、不正な処理につながることがある
外部から受け取ったフォルダや開発データには、ClaudeCodeの動作に影響する設定ファイルが含まれている場合があります。
外部データを扱う際は、下記を確認しましょう。
- 提供元を確認する
- フォルダ内のファイルを確認する
- 設定内容を読んでから承認する
- Claude Codeを最新版に更新する
出所が不明なファイルは安易に開かず、内容を確認してから利用してください。
外部サービスとの連携を増やすと情報漏えいなどのリスクも広がる
Claude Codeは、MCP(外部サービスとAIをつなぐ仕組み)を通じて、さまざまなサービスと連携できます。一方で、連携先が増えるほど、扱える情報や操作の範囲も広がります。
外部サービスを連携する際は、提供元やアクセスできる情報を確認し、業務に必要なサービスだけに絞りましょう。
Claude Codeで情報が外部流出する原因

Claude Codeで情報が外部へ流出する主な原因は、下記の3つです。
- Claude Codeが重要なデータへアクセスできる状態になっている
- 外部への通信を広く許可している
- 連携する外部サービスに必要以上の権限を与えている
情報へアクセスでき、さらに外部へ送信できる状態になると、流出リスクが高まります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
Claude Codeが重要なデータへアクセスできる状態になっている
Claude Codeが業務に不要なデータまで参照できる状態は、情報漏えいのリスクを高めます。
たとえば、月次報告の作業中に下記の情報へアクセスできる状態になっているケースです。
- 顧客リスト
- 契約書
- APIキー
- パスワードの管理表
- 外部サービスの接続情報
機密情報を同じ場所に置かず、ClaudeCodeが必要な情報だけを参照できるようにしてください。
外部への通信を広く許可している
Claude Codeでは、Webから必要な情報を集めたり、外部サービスと連携したりできます。ただし、外部通信を広く許可すると、意図しない送信につながりかねません。
外部通信の許可先は、下記のような接続先に限定しましょう。
- 業務で使うサービス
- 自社で許可したWebサイト
- 信頼できる連携先
すべての通信を許可せず、必要な接続先だけを設定することが大切です。
連携する外部サービスに必要以上の権限を与えている
外部サービス自体が信頼できても、必要以上の権限を与えるとリスクが高まります。
編集や削除、共有まで許可すると、誤操作が起きた際の影響も広がります。権限を設定する際は、業務ごとに必要な範囲を確認しましょう。
| 業務 | 必要な権限の例 |
|---|---|
| 資料を確認する | 閲覧 |
| 報告書を作成する | 新規作成 |
| 元資料を更新する | 編集 |
| 外部へ送信する | 送信・共有 |
権限は業務に必要な範囲だけ設定し、必要になった時点で追加してください。
Claude Codeのセキュリティリスクを抑えるための対策

Claude Codeを安全に利用するための基本的な対策は、下記の5つです。
- Claude Codeを最新版へ更新する
- Claude Codeに許可する操作を必要最小限にする
- Claude Codeがアクセスできるファイルや外部通信の範囲を制限する
- APIキーやパスワードなどの重要な情報を見られないようにする
- 安全性を確認した外部サービスだけと連携する
それぞれの対策を詳しく確認していきましょう。
Claude Codeを最新版へ更新する
古いバージョンを使い続けると、すでに修正済みの脆弱性が残っている可能性があります。
Claude Codeでも、過去にセキュリティ上の問題が修正された事例があります。安全に利用するためにも、できるだけ最新版を使いましょう。
更新方法が分からない場合は、公式情報を参照し、最新版かどうかを確認してください
Claude Codeに許可する操作を必要最小限にする
ClaudeCodeでは、操作ごとに「許可」「確認」「拒否」を設定できます。安全に使うには、すべてを許可せず、必要な操作だけに絞ることが大切です。
たとえば、月次報告では下記のように設定できます。
| 操作 | 設定例 |
|---|---|
| 月次資料の読み取り | 許可 |
| 報告書の新規作成 | 許可または確認 |
| 既存資料の編集 | 確認 |
| パスワード管理ファイル | 拒否 |
| 外部通信を伴う操作 | 確認 |
| ファイルの削除 | 拒否 |
「このファイルは読まないで」と指示するだけでは、アクセス権限自体は変わりません。重要な情報には、アクセスできないよう権限を設定しましょう。
Claude Codeがアクセスできるファイルや外部通信の範囲を制限する
ClaudeCodeがアクセスできる範囲は、サンドボックスを使って制限できます。
たとえば、下記のような制限を設けられます。
- 作業用フォルダだけ書き込みを許可する
- 外部への通信前に確認する
- 特定のファイルへのアクセスを防ぐ
月次報告なら、必要な資料や保存先だけを扱える状態にできます。サンドボックスと権限設定を組み合わせ、必要な範囲だけ操作できるようにしてください。
参考:サンドボックス化されたBashツールを設定する|Claude Code Docs
APIキーやパスワードなどの重要な情報を見られないようにする
APIキーやパスワードなどの認証情報は、Claude Codeが簡単にアクセスできる場所へ保存しないことが大切です。特に、下記のような管理方法は避けてください。
- 作業フォルダにパスワードを保存する
- 顧客資料と認証情報を同じ場所に置く
- 必要以上に強い権限を持つAPIキーを使う
また、APIキーを使う場合は「閲覧のみ」「期限付き」など必要な権限だけに絞りましょう。万一漏れたときでも、被害を広げにくくできます。
安全性を確認した外部サービスだけと連携する
Claude Codeと連携する外部サービスは、業務に必要なものだけに絞りましょう。特にMCPを利用する際は、下記の3点を確認します。
- 提供元は信頼できるか
- どの情報へアクセスできるか
- どの操作を実行できるか
同じサービスでも、閲覧だけの場合と編集・削除まで許可する場合ではリスクが異なります。使用しなくなった連携は解除してください。
一方で「どこまでAIに任せてよいのか」「どの情報は渡さないほうがよいのか」を自社だけで判断するのは、簡単ではありません。
AIに任せる作業や人が確認すべきポイントを整理できます。安全に使うための社内ルールを考えたい方にもおすすめです。
Claude Codeを安全に活用しながら業務効率を高めたい方は、AIエージェント研修サービスの詳細をご確認ください。
Claude Codeを導入する前に注意すべきセキュリティ項目

Claude Codeを利用する前に、確認しておきたいポイントは下記の5つです。
- 利用するプランごとにデータの取り扱いを確認する
- Claude Codeに扱わせるデータの範囲を決める
- 業務で必要な操作とアクセス範囲を事前に決める
- 業務で連携する外部サービスを事前に決める
- 問題が起きたときに利用状況を確認できる体制を整える
導入後にルールを考えるのではなく、利用を始める前に決めておきましょう。
利用するプランごとにデータの取り扱いを確認する
Claude Codeに入力したデータの扱いは、利用するプランや契約条件によって異なります。導入前は、下記の点を確認しましょう。
- AIモデルの学習に利用されるか
- データがどのくらいの期間保存されるか
- 法人向けの管理機能を利用できるか
特に、個人向けと法人向けではデータの取り扱いが異なる点に注意が必要です。両者の違いを表にまとめました。
| 項目 | 個人向け(Free・Pro・Max) | 法人向け(Team・Enterprise・APIなど) |
|---|---|---|
| 学習利用 | 5年間の保持期間 | 標準:30日間の保持期間 |
| 保存期間 | 30日間の保持期間 | ゼロデータ保持(Enterprise)も選択可能 |
プランやデータポリシーは変更される可能性があるため、導入時は公式の最新情報も確認してください。
Claude Codeに扱わせるデータの範囲を決める
ClaudeCodeを業務で使う前に、扱える情報と扱わない情報の基準を決めておきましょう。月次報告を例にすると、下記のように整理できます。
| 扱わせてよいデータの例 | 扱わせないデータの例 |
|---|---|
| 顧客名を伏せた売上データ | 氏名・電話番号を含む顧客リスト |
| 利用を許可した見積書 | パスワードやAPIキー |
| 過去の月次報告書 | 人事情報や機密資料 |
顧客名が不要な場合は、記号や仮名に置き換えて利用する方法もあります。
大切なのは「AIに渡してはいけない情報」を個人の判断だけに任せないことです。
業務で必要な操作とアクセス範囲を事前に決める
ClaudeCodeに任せる作業は、導入前に決めておきましょう。最初から幅広い操作を許可する必要はありません。
AIと人の役割を分けると、下記のようになります。
| AIに任せる作業 | 人が担当する作業 |
|---|---|
| 資料を読み取って集計する | 集計結果を確認する |
| 報告書のたたき台を作る | 内容を最終確認する |
| 必要な情報を整理する | 外部への共有・送信を判断する |
AIは作業を進め、人は重要な判断を担当する形にすると、導入ルールを決めやすくなります。チームで使う場合は、役割に応じて権限も分けてください。
業務で連携する外部サービスを事前に決める
ClaudeCodeに連携させる外部サービスは、利用前に決めておきましょう。利用者が自由に追加できる状態では、管理が難しくなるためです。連携先ごとに整理しておきたい項目は、下記のとおりです。
| 連携先 | 提供元 | 読める情報 | 必要な権限 |
|---|---|---|---|
| 共有フォルダ | 自社契約サービス | 月次報告の資料 | 閲覧のみ |
| 顧客管理ツール | 自社契約サービス | 月次売上データ | 閲覧のみ |
| 新しい外部ツール | 提供元を確認する | アクセス範囲を確認する | 確認後に判断する |
新しいサービスを追加する際は、提供元や権限を確認してから連携します。
Claude Codeの連携機能をさらに活用したい方は、以下の記事も参考にしてください。
Claude Code skillsとは?用途別一覧と使い方も解説
問題が起きたときに利用状況を確認できる体制を整える
セキュリティ対策では、問題を防ぐだけでなく、発生後に状況を確認できる体制も必要です。
問題が起きた際は、下記の内容を確認できるようにしましょう。
- どの操作が実行されたか
- どの外部サービスと通信したか
- どのファイルに影響したか
異常が見つかった際の対応手順も決めておくと安心です。
ClaudeCodeの導入方法や基本的な設定手順を詳しく知りたい方は、使い方をまとめた記事もあわせてご覧ください。
Claude Codeの使い方完全ガイド|生産性・費用対効果UP
Claude Codeのセキュリティリスクを理解して安全に導入しよう

本記事では、Claude Codeのセキュリティリスクや原因、安全に利用するための対策を解説しました。要点を下記に整理します。
- 重要な情報へのアクセスと外部通信が重なると、情報漏えいのリスクが高まる
- Claude Codeに許可する操作は、必要な範囲に絞る
- サンドボックスや権限設定を活用して、アクセス範囲を制限する
- APIキーやパスワードは、作業データと分けて管理する
- 外部サービスは、提供元や権限を確認してから連携する
- 導入前にAIへ任せる作業や扱うデータを決めておく
Claude Codeは、ファイルの編集やコマンドの実行まで行える便利なツールです。一方で、扱える情報や操作の範囲が広いため、セキュリティを意識した設定やルールづくりが欠かせません。
ClaudeCodeに興味はあるものの、「専門知識がなくても使えるのか」と不安に感じる方もいるでしょう。
Claude Codeを日々の業務に活かしたい方は、AIエージェント研修サービスの詳細をご確認ください。
Claude Codeのセキュリティリスクについてよくある質問

Claude Codeのセキュリティリスクについてよくある質問とその回答をまとめました。
Claude Codeとは何ですか?
Claude Codeは、Anthropicが提供するAIコーディングエージェントです。
コードの作成だけでなく、ファイルの読み取りや編集、コマンドの実行など、実際の作業まで進められます。
Claude Codeの基本機能やできることを詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
Claude Codeでできること10選!何ができるか完全解説
Claude Codeの権限管理とは何ですか?
Claude Codeの権限管理とは、どこまで操作を許可するかを決める仕組みです。
必要な操作だけを許可すると、誤操作や意図しない処理が起きた際の影響を抑えやすくなるでしょう。
Claude Codeに入力したデータはAIの学習に使われますか?
Claude Codeに入力したデータがAIモデルの学習に使われるかは、利用するプランや契約条件によって異なります。
ただし、利用者がデータ提供に同意したケースなどは、取り扱いが変わる場合もあります。
業務で使う前に、入力したデータがどのように保存・利用されるのかを確認しておくと安心です。
Claude CodeはWindowsでも安全に利用できますか?
Claude CodeはWindowsでも利用できます。ただし、利用する環境によって使えるセキュリティ機能が異なります。主な違いは、下記のとおりです。
- 通常のWindows環境:一部の保護機能に違いがある
- WSL2:Linux環境としてClaude Codeを利用できる
また、安全性はWindowsかどうかだけで決まるものではありません。権限やファイルへのアクセス範囲、外部通信なども適切に設定することが大切です。
Claude CodeとCursorではセキュリティに違いがありますか?
Claude CodeとCursorでは、セキュリティの仕組みに違いがあります。ただし、単純にどちらが安全とは判断できません。
比較する際は、下記の項目を確認しましょう。
| 観点 | 確認する内容 |
|---|---|
| データの送信先 | 入力した情報がどこへ送信・保存されるか |
| 操作権限 | ファイル編集やコマンド実行をどこまで制御できるか |
| 外部連携 | どのサービスと接続でき、どの権限を与えるか |
| 管理機能 | 設定や利用ルールをどこまで管理できるか |
| 利用状況 | 操作履歴や利用状況を確認できるか |
扱うデータや利用目的に合わせて、それぞれのセキュリティ機能を比較してください。




